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Sony Global Solutions Inc.

ソニーグローバルソリューションズ株式会社

ITベンダー歴15年を経て得た新境地。高い技術力と語学力を強みに活躍できるSGSの舞台

外資系ベンダー企業のインフラアーキテクトとしてインフラ基盤の設計・構築や提案活動に従事したのち、2020年にソニーグローバルソリューションズへ転職。現在は、Data Center Service部にてデータセンターの仮想サーバー基盤やストレージ基盤等のシステム更改プロジェクトをリード。

仲島 司郎
2020年 経験者入社

企画から移行まで一気通貫。少数精鋭で基盤システム更改プロジェクトに取り組む

私が所属するInfrastructure Capability-1部門 Data Center Service部 Service Management2課では、ソニーグループ各社のアプリケーション部門に対して、基盤系のサービスを提供しています。その中で、私が主に担当しているのは、オンプレミスデータセンターの基盤システムの構築や更改案件です。

ここ3~4年で携わった大きなプロジェクトは、提供している仮想サーバの基盤やストレージ機器、ディスク装置などのハードウェアがサポート終了を迎えるにあたって、新しい機器に置き換えるというもの。自分たちでサービスの保守サイクルを管理しているので、期限を迎えるタイミングで企画を立て、そこから要件定義・設計・構築・テスト・移行まで一気通貫で請け負います。プロジェクト活動全般を技術面でカバーしつつ、外部ベンダーの提案評価やレビューも行いました。

IT企業にとってコストの削減は昨今、重要な課題です。以前のシステムでは、ハードウェア提供元に支払う保守費がかさんでいたため、更改時には費用面も意識しながら、どういう製品を選定すべきか考えながらプロジェクトを進めていきました。「可能な限りコストを低減しつつ、品質は現状以上を維持」が求められる中、保守費を60%程削減することができたのは大きな成果でした。

プロジェクトのメンバーは社員3~4名に加えて、協力会社の方が2~3名という少数精鋭。メンバーの作業の割り振りやレビューを行い、技術的な面でもサポートをするのがリーダーとしての私の役割です。

また、実際の更改作業を委託している外部ベンダーとのやり取りの窓口役も務めています。ハードウェアについては、やはりベンダーさんが一番精通しているので、その知見をメンバーに吸収してもらい、チームのスキルアップをめざしています。

私の仕事に対するモチベーションは、その仕事を通じて「成長した」「学びがあった」と実感できるかどうか。そのため、学習意欲を持って仕事に取り組む姿勢を忘れないように心がけています。IT業界は刻々と変化しているので、常にアンテナを張っておくことが重要です。業務の中で触れる新製品やソリューションについては、ベンダーとのコミュニケーションを深めたり自主学習したりして、新たな知識を自分の中に取り込むようにしています。

ベンダー側からユーザー側へ。新たな視点と学びを求めてSGSに入社

前職では、大手ITベンダーで15年間キャリアを積みました。新卒で入社してまずは社内システムの基盤運用・構築に携わり、インフラSEとしてお客さま先に常駐してチームをリードする立場を経験。その後はインフラアーキテクトとして、お客さまのシステム設計・運用設計を手掛け、最後の2年間はプリセールスとして金融業のお客さまへの提案活動に携わりました。

幅広い業務を経験してきた一方で芽生えてきたのが、「さらに新しいことを学びたい、もっと自分の視野を広げたい」という想い。転職を考え始めた中で、ソニーグローバルソリューションズ(以下、SGS)との出会いがありました。

縁あって実は前職時代の2年半ほど、私はベンダーとしてソニーを担当していたんです。その時に、ソニー社員の人柄の良さに触れ、ベンダーとお客さまという垣根を超えて一緒に仕事ができた手応えを感じていて。その印象が強く残っていたことから、SGSを転職先候補のひとつに考えるようになりました。

もちろん、他の企業も選択肢として検討しました。コンサルティング会社や他のITベンダーなどを中心にカジュアル面談を重ねる中で感じたのは、「次のステップではユーザー企業で働いてみたい」という気持ち。

前職ではベンダー側の視点しか知りませんでしたが、ユーザー企業に身を置くことで、これまでとは違った見方やチャレンジができるのではないかと考えたんです。その中でもSGSは、ユーザー企業でありながらもシステムの設計・構築・運用の実務に携われ、これまで培ったスキルの活用やITスキルの継続向上が可能なこと、また、社員の方たちの柔らかな雰囲気が自分に一番合っていると感じたので、最終的に入社を決めました。

いざSGSに入ってみると、社内の雰囲気は想像通りでしたが、仕事の内容については新たな発見の連続でした。たとえば、プロジェクトをひとつ実行する場合にも、社内での承認やさまざまな手続きが必要になります。ベンダー時代は技術的なことだけに集中できましたが、そうはいかないのがユーザー側の立場だと実感しましたね。その代わり、お金に関わる、支出までの意思決定プロセスやコスト管理の仕組、またユーザー企業としての考え方を理解できたことは、大きな収穫になりました。

テクニカルな面でも、前職ではあまり触れる機会のなかったベンダーのバックアップソフトや仮想基盤、ストレージの仮想化技術ソリューションに関する知識を吸収できたことで、エンジニアとしての幅が広がったと思います。

また、私は帰国子女で実は英語が得意なのですが、前職ではほとんど活かす機会がなくて……。SGSに入ってからは、たとえばアメリカやシンガポールのメンバーと協業や、海外のパートナー企業とのやり取りで英語を使っています。自分の強みである技術力と語学力を発揮できる環境であることも、転職して良かったと思えるポイントですね。

手掛けた基盤の上でアプリがどう動くのか。システムとビジネスのリンクを味わう

SGSでの仕事の醍醐味は、プロジェクトの企画から運用開始までをend to endで担当できること。前職のITベンダー時代は、たとえばエンジニアであれば設計担当や運用担当など、業務が細かく分解されていて、プロジェクト全体に携われる機会が少なかったんです。全工程に関われるということは、もちろんその分責任も重くなります。でも、自分が決めたコンセプトを最初から最後まで貫けるのは、エンジニアとしてとても興味深く魅力的ですね。

また、アプリケーション部門と連携して仕事を進めることの大切さやおもしろさも、SGSで初めて体感しました。基盤系のプロジェクトの中には、新しい基盤を構築した後、その上で動くアプリのサーバやデータを移行するフェーズがあるのですが、この作業は基盤の上で動くアプリ側の担当者との調整が必要になります。

また、その過程において、システムがどのように動いているのか、アプリのどこと連携しているのかを少しずつ理解することができ、自分が手掛けた基盤システムがビジネスサイドとリンクした感覚を初めて味わえました。

そのほか、SGSは社員の学びの機会にしっかりと投資してくれる印象があります。私も入社後、ITの資格取得のための社外研修を受講させてもらいましたし、周りにも研修やセミナーに参加しているメンバーは多くいます。伸ばしたいスキルに合わせて必要な学習機会を選択・活用することができ、自己成長を後押ししてくれる風土はとてもありがたいですね。

変化するキャリアへの想い。元ITベンダーだからこそ貢献できること

SGSでの経験を通じて、私の中でエンジニアとしての理想像も少しずつ変化してきました。これまでは基盤畑一筋で歩んできましたが、今後はアプリ側の知識も深めていきたいと考えています。

ITの世界では、以前は基盤とアプリの領域がはっきりと分かれていましたが、昨今はシームレスになりつつあります。これからのITエンジニアには、どちらかに軸足を置きつつも、両方をこなせる技術力が求められるでしょう。ソニーという環境は、そうした学びの機会に恵まれていると感じるので、積極的にチャレンジしていきたいですね。

また、今後のキャリアパスで言えば、SGSでの仕事を通じてマネジメント職にも興味が湧いてきました。転職前は、マネジメントというと細かな業務が多いイメージがあり敬遠気味だったのですが、SGS社員の人の良さに触れるうちに考えが変わってきたんです。

SGSの皆さんは頭の回転が速いだけでなく、感情的にならず冷静に物事を説明するなど、人当たりの良さにもつながるスマートさを備えています。そういう人たちのマネジメントを試行錯誤しながら行うことに興味が湧いてきました。自分のキャリアや成長する上でもプラスになるのではないかと考えています。

ワークライフバランスの面では、休暇を取得しやすい環境ですし、週4日の在宅勤務が可能ということもあり、前職時代よりプライベートとの両立もできるようになりました。さらに仕事の管理方法の工夫を重ねたり上司とも相談したりしながら、より良い働き方を模索していきたいですね。

前職のITベンダー目線で見ると、SGSの技術力にはまだまだ伸びしろがあると感じています。会社としても内製化を推進するという方向性が打ち出されているので、技術力を高めていくことは組織の目標のひとつでもあります。一緒に仕事をする中で後進を育成していくなど、私の強みをうまく活かしながら、部門や会社に貢献していきたいと思います。

※記載内容は2024年4月時点のものです

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