Sony Global Solutions Inc.
ソニーグローバルソリューションズ株式会社
2009年入社アプリケーション開発
外国語学部 フランス語学科 出身
学生時代はヨーロッパの歴史や文化、国際関係について学んでいましたが、大学卒業を前に、現代のグローバルな世の中をより深く理解するには、世界の動きに大きな影響を与えている「ビジネス」について知りたいと考えるようになりました。そして、そのビジネスの全体像を俯瞰して把握するには、今後ますます重要になるであろうITの側面から見ると面白いのでは、という思いから、IT企業を中心に就職活動を開始。その中でソニーグローバルソリューションズ(以下、SGS)を選んだのは、社名の通りグローバルに展開しているソニーグループのIT企業というところに魅力を感じ、ここでならソニーのグローバルなビジネスとITについて知り、経験できるにちがいないと考えたことがきっかけです。文系出身ということで入社当時は不安もありましたが、ユーザーにシステム仕様や機能について説明をしたり、システムトラブル時に問題点を掘り下げて、対応方法について上長に説明したりという業務を繰り返すうちに、必要なスキルが身に付けることができ、自然と自信が持てるようになっていきました。
入社後、2年間の仮配属で経験を積んだ後、3年目から九州の半導体製造をサポートする福岡のオフィスに配属されました。そこで必要な部品の調達から半導体の生産、出荷、会計などをカバーするサプライチェーンシステムを5年間担当しました。その際、インドにあるパートナー会社とシステム機能の検討やスケジュール管理などの業務を通して、文化の違う海外のメンバーとの英語を使ったコミュニケーションはかなり鍛えられたと思います。そののち、マレーシアにあるヘッドホンやウォークマン、スピーカーなどの音響機器を製造する工場のIT部門に異動、工場での生産管理のシステムやシステムインフラのサポートを行いました。約4年間の海外赴任を経て帰国後、現在は世界の販売代理店から送られてくる各工場への注文の受付から出荷までのオーダーを管理する「オーダーマネジメント」のシステムを扱う部署に所属しています。これまで各工場で使われていた複数のシステムを1つのプラットフォームに統一する大規模なプロジェクトが進行中で、マレーシアやタイ、中国など各国・各地域の拠点に、それぞれの文化も理解しながら新しいシステムを導入していくのは簡単なことではなく、大きな責任も伴いますが、だからこそ強いやりがいも感じながら取り組んでいます。
ユーザーの業務内容の
整理とあるべきシステム像の
検討、機能の要件定義
機能の詳細設計
システムの開発
開発物
のテスト・品質のチェック、
ユーザーとの動作確認・検証
導入
これまでグループ国内外の部署でさまざまな職場と接してきたり、他社の話を聞いて思うのは、SGSの職場は上下関係を気にして遠慮したりする必要がなく、誰とでもフラットにコミュニケーションできる話しやすい環境だと思います。もともとソニーグループ内では上司に対しても役職やではなく名前に「さん」付けで呼ぶ文化になっていますが、必要以上に気を遣わず業務について対等に議論できる空気が醸成されています。若手のころからどんどん仕事を任され、その期待に応えるために頑張って目の前のハードルを乗り越えていくうちに、次のステージが見えてくる。私がマレーシアに赴任したのも、以前から「機会があれば海外勤務に挑戦したい」と希望を伝えていたからで、社員のやる気とキャリアを考えて応援してくれる会社だと思います。また、在宅勤務で仕事の合間に家族と顔を合わせることができるところも、在宅勤務の制度が充実しているSGSの魅力です。休日は家族で出かけたり、もともと好きだった料理を作ったりしてリフレッシュしています。
マレーシアでの赴任中、今でいうDX(デジタルトランスフォーメーション)ともいえる、工場の生産ラインデータを見える化して生産効率の向上を支援するスマートファクトリー化にも取り組んでいました。その際、新しいシステムを導入すると大幅に業務が改善され、ユーザーからも「すごく便利になった」と喜んでもらえたんです。私たちが提供するシステムが持つ影響力の大きさを実感すると同時に、やりがいや面白さを感じた瞬間でした。今後もどんどん新しい技術を習得して自分の武器にしながら、ユーザーに驚きや便利さといった価値を提供できるようになっていけたらと思っています。
IT業界では次々と新しいツールや技術が生まれてくるという特徴があり、ソニーグループのユーザーもそういうトレンドの情報を仕入れては業務に使うことができないかと常に探ったり試したりをしています。業界の新しいトレンドにアンテナを立ててその中身を把握する習慣をつけておくことが重要で、知識もそうですが、その姿勢がSGSの業務やユーザーとのやり取りにもつながって来ると思っています。また、技術だけでなく、ユーザーの業務内容についてもわからないことは聞いて理解することが必要です。ソニーグループの幅広い分野をカバーしているため、プロジェクトが変わったり、組織を異動したりすると未知のユーザー業務について理解することが必要な機会も多く、そういう意味での勉強は入社後もずっと続いていくといえます。常に学ぶ意欲を持ち続ける姿勢を大切にしてもらえたら、SGSで活躍できる人材になれるのではないでしょうか。文系・理系を問わず、ITをベースとした未知の領域への好奇心・探求心を持って、ソニーグループをサポートすることに興味がある方にぜひ入社してもらいたいと思います。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです