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Sony Global Solutions Inc.

ソニーグローバルソリューションズ株式会社

さまざまな経験を経てセキュリティ分野へ。新しい領域で価値を創造し続けるエンジニアの軌跡

事業会社社内SE、外資系コンサルティング会社の経験を経て、2018年にソニーグローバルソリューションズに転職。SCMシステムの導入・運用に従事したのち、2022年より IT Security部門に異動。現在はリーダーとしてクラウド環境へのセキュリティツールの導入企画・運用に従事。

半沢 敦
2018年 経験者入社

クラウドセキュリティの最前線で、ユーザーの「安心」と「利便性」を追求する

私が所属しているIT Security部門Compliance&Security部Security Solution2課は、主にクラウド環境に対するセキュリティツールの導入企画・展開・保守・運用を行っています。

現在、世の中で数多く利用されているクラウドサービスは手軽に構築ができる反面、ちょっとした設定ミスが重大なセキュリティインシデントにつながるリスクもあります。そこで、私たちの部署ではセキュリティの脅威や設定ミスを検知し、是正するためのツールやクラウド上の仮想マシン(VM)用のウイルス対策ソフト、脆弱性検査ツールなど、複数のセキュリティツールをソニーグループのユーザーに展開しています。中でも私が担当しているのは、クラウドセキュリティツール全体のサービス管理や改善対応、新規サービスの企画・構築です。

Security Solution2課は社員、協力会社のメンバー含めて約10人程度で業務にあたっており、その中で私はリーダーを務めています。私がリーダーとして大切にしていることは、各メンバーの強みをよく理解し、チームの成果を最大化すること。もちろん、チーム全体の動きに関わる判断など、リーダーである私にしかできない業務もしっかり行います。しかし普段はあまり役職にこだわらず、さまざまなスキルを持ったチームメンバーと協力し、助け合いながら業務を進めるようにしています。

クラウド環境のセキュリティを守る上で、私がとくに心がけていることは、ユーザーとなるソニーグループ社員の利益や利便性を最大限考慮することです。セキュリティ対策は一生懸命行っても効果が見えにくく、導入・運用の手間やコストが発生するなど、ユーザーにとっては単に面倒なものと捉えられることも少なくありません。

ですから、ユーザーの業務や考えをさまざまな角度から検討した上で、「これくらいの導入・運用作業なら簡単」「これなら安心」と思ってもらえるような施策になるよう、日々思いを巡らせています。

新しい環境に飛び込む勇気と自分にできることを見出す洞察力。キャリアアップの原動力

私は2018年にソニーグローバルソリューションズ(以下、SGS)に入社するまでに、計3社で経験を積んできました。初めの2社では人事・会計・販売管理などの基幹業務を一元化する基幹システムパッケージの導入プロジェクトに携わり、人事・給与システムの要件定義から運用までを一貫して担当。

1社目は開発ベンダーで、設計・開発業務にあたっていましたが、2社目のコンサルティング会社では、システム企画構想やシステム導入の要件定義、設計、運用後の改善対応も手掛けました。ワークライフバランスの改善を求めて転職した3社目はNPO法人で、人事労務・会計・顧客管理など社内の幅広い領域の業務システムを扱ってきました。

3社それぞれに任されていた業務は大きく異なりますが、これまでの経験で得た大きな収穫は、新しいことへのチャレンジに抵抗がなくなったこと。新しい環境へ行っても、自分はそこで何ができるのかをよく考えて、主体的に実行する姿勢が身についたと思います。

たとえば、2社目のコンサルティング会社に転職した時、お客さまと向き合っていく中で、これまで培ってきた開発者としてのスキルだけでは越えられない大きな壁を感じました。

そこで、自分に足りないスキルを補うために社会保険労務士の資格を取得。お客さまと同じ目線、同じ言語でコミュニケーションを取れるようになり、相手の置かれている環境や法令を理解し、的を射た提案や議論ができるようになりました。このようにどのような状況下においても自身のできること、やるべきことを見つけ、価値を創造しようとする姿勢は、今の業務にも生かされています。

そんな私が転職を検討したのは、より大きなビジネスに携われる仕事がしたいと思ったから。前職のNPO法人は500人ほどの小さな団体でしたが、だからこそユーザーと直接コミュニケーションを取りながら仕事を進めるおもしろさがありました。「このような仕事をもっと大きなビジネスでやってみたい」と思った時に出会ったのがSGSです。まったく未経験の業務領域の求人に応募しましたが「それでもいい」と言ってくれた会社に、懐の深さやチャレンジさせてくれる雰囲気を感じ、入社を決意しました。

入社当初はマーケットユニットのSEC MU部門に配属され、テレビやオーディオ機器ビジネスに関するサプライチェーンマネジメントシステムのサポートを任されました。入社直後に担当した、世界の需要に基づきテレビの生産・出荷計画をシミュレーションするシステムの企画・導入プロジェクトでは、PMO兼主担当者として、さまざまなことがわからないながら必死で任務を遂行しました。

製造業の業務や社内ルールに関する知識もない中でのスタートだったので情報のキャッチアップは大変でしたが、同僚やユーザー、協力会社の人々の力を借りながら、過去の経験も活かしつつ、業務を進めて、システムリリースまでたどり着けたことは自信につながりました。

社内公募制度「Challenge J」が後押し。新たなキャリアへの扉を開く

SEC MU部門の仕事にも慣れてきたころ、私はとある部品供給会社がサイバー攻撃を受けてシステム停止を引き起こし、納入先企業の生産ラインにも影響が及んだというニュースを目にしました。

当時、サプライチェーン関連のシステムを担当していた私にとって、「もしソニーグループや取引先で同様のことが起こったらどうなるかは想像に難くない」ととても他人事には思えなかったのを今でも覚えています。このニュースをきっかけに、それまで関心のなかったサイバー攻撃の脅威とセキュリティ対策の重要性に興味を持つようになり、「ソニーグループをサイバー攻撃から守る仕事がしてみたい」と思うようになりました。

そんな時目に留まったのが、グループ内のIS/ITエンジニアのポジション向け社内公募制度「Challenge J」です。年に一度各部署から求人情報が社内サイト上で公開され、条件に合った人は異動の希望を申し立てることができます。ちょうどIT Security部門の求人を見つけた時は、正直応募するかどうか迷いが生じました。当時の私はSEC MU部門でもリーダーとしてさまざまな業務を任されており、自分が抜ければ課のメンバーに負担がかかることは自明だったからです。

しかし、「ビジネス最前線で得た経験をセキュリティ分野で活かしたい」「この重要な課題に挑戦したい」という思いから、応募を決意。無事、異動が決定します。

慣れ親しんだSEC MU部門からIT Security部門へ異動した時は、セキュリティという未知の分野を目の前に、また振り出しに戻ったような気持ちになりました。しかし、実際業務に取り組んでみると、これまでの経験が活かされることも多々ありました。

たとえば、課題分析や改善提案、プロジェクトの推進スキルなどは、これまで積んできた経験が大いに活かされました。また、新しい視点を持ったメンバーが加わったことでチームに新しい風が吹いたと自負しています。「そもそもこの業務はなぜやっているのか?」「もっと効率の良い方法はないか」など、業務フローの見直しも進み、結果として異動してきてよかったと実感しています。

会社規模の大きいソニーグループで、セキュリティ観点からクラウドサービスを見ると、本当に数多くのサービスがあることを実感します。関われるビジネスの幅広さを実感するとワクワクしますね。一方で、各ユーザーが行っている幅広いビジネスを止めることなく、セキュリティ面から支えていく難しさも痛感しています。

加えてSGSはグローバル企業としてビジネスを行っているため、セキュリティに関しても世界規模で対策を練っていかなければなりません。グローバルのセキュリティチームでセキュリティ施策の指針を統一化し、それに沿ってさまざまなセキュリティ施策を各エリアで実施しています。

私たちの主なユーザーは日本のユーザーですが、海外のチームが提供するセキュリティ施策とのギャップが発生しないよう議論や情報連携をしながら進めており、これはグローバル企業ならではの特徴だと思います。

「自分のキャリアは自分で築く」ソニーの風土が、エンジニアの挑戦を後押しする

IT Security部門に異動してはや2年。クラウドサービスの移り変わりの速さや、次々に出現する新たなセキュリティの脅威には目を見張るばかりです。今の私の目標は、ソニーグループのビジネスを止めないよう、スピーディーなセキュリティ施策の実行を主体的にリードできる存在になること。そのためにこれからも情報のキャッチアップや、関係部署とのつながりの強化を大切にしていきたいですね。

大きな組織でユーザーとしっかりコミュニケーションをとって進められる仕事がしてみたい──転職当初の私の希望は、SGSでしっかり果たされていると感じています。その上で、当社には「自分のキャリアは自分で築く」という風土があり、個人の希望に合わせてさまざまな挑戦をさせてもらえるところも魅力だと思います。

とくにIT分野には、ユーザー側の組織からアプリ開発、システム運用、インフラなどさまざまな領域があり、システムエンジニアにとってはチャレンジできる幅の広い、働きがいのある環境ではないでしょうか。

また働き方についても、手厚いフォローがあると感じます。私は前職時代からワークライフバランスを意識しており、子育てにも主体的に携わりながら、妻のキャリアを維持する手助けもできるような働き方を大切にしてきました。前職でさまざまな企業の労務環境を見てきた私から見ても、SGSは出社と在宅勤務のハイブリッド制度や育児休暇など、家庭と仕事を両立しやすい制度が多く備わっていると感じます。

また仕事においても「個を尊重する」風土があるので個人の裁量が大きく、家庭の事情で休んでも、その分別のところでカバーするなど、コントロールしやすいところが魅力です。

「自分のキャリアは自分で築く」「個を尊重する」。これらは、ソニーグループに根付いている風土です。この風土があるからこそ、主体性をもって前向きに仕事に取り組める人はSGSで大いに活躍できるのではないかと思います。加えて、私が今SGSに必要だと思っているものは多様性。不確実性の高い世の中において、同質の人が集まった組織では、変化への対応が遅れがちです。

だからこそ、中途入社者のような異なる視点を持つ人が加わることで組織を活性化できるのではないでしょうか。新しい環境へ一歩足を踏み出すことは怖いかもしれませんが、その一歩が新たな価値を生み出すチャンスになるかもしれません。転職を検討している方には、ぜひ勇気をもってチャレンジしてほしいです。

※記載内容は2024年6月時点のものです

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