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Sony Global Solutions Inc.

ソニーグローバルソリューションズ株式会社

グループ10万人超の社員の業務効率化に貢献。SIerからのキャリアチェンジで見えた景色とは

学生時代は経済学部で経済学・統計学を学ぶ。卒業後はSIerにて顧客向けにMicrosoft 365を活用した業務効率化支援に携わり、2020年にソニーグローバルソリューションズに転職。現在はリーダーとしてソニーグループ社員の業務効率化/自動化を目的としたPower Platform推進活動に従事。

江崎 捷
2020年 経験者入社

Power Platformの推進リーダーとして、ソニー社員の生産性向上をめざす

私が所属するEnd User Support & Productivity Service部 EUSP Platform Management課は、エンドユーザー=ソニーグループの社員に向けて、業務で利用する新しいサービスやツールを提供しています。中でも私は、Microsoft 365に含まれるPower Platformというローコードソリューションの担当で、同ツールに関する総合的なサポートを行うCoE(センターオブエクセレンス)の推進活動チームでリーダーを務めています。

Power Platformは、Microsoftが提供するローコード・ノーコード開発プラットフォーム。プログラミングの高度な知識やスキルがなくても少ないプログラムコードでアプリケーションやワークフローを開発できます。うまく取り入れることで、日々の業務が劇的に改善される可能性があります。それを社員の皆さんに伝えて利用者を増やし、ソニーグループ全体の業務効率や生産性を高めることが私たちのミッション。

最前線にいる現場の社員が開発後の運用保守まで問題なく取り組めるよう、認知向上のための社内セミナーを開いたり、実際に導入した際の技術的な相談窓口になったりしてサポートしています。

推進活動チームのメンバーは4~5名いて、私と同世代の20代後半から30代前半が中心。Power Platformの経験がある人もいれば、まったくの未経験ながら、ローコードツールの可能性に惹かれてチームに加わった仲間もいます。

現在プロモーションの対象は国内のグループ会社のみですが、ガバナンスやセキュリティに関する施策はアメリカのメンバーが中心になってグローバルで決定しているため、それを日本にどのように展開していくのかを考えるのも私たちの役目。日米のメンバー間では、月に1回程度ミーティングがあり、英語でコミュニケーションをとっています。

現在グループ内の工場など紙ベースで業務を進めている部門があれば、より便利にやり取りできるようにローコードのコードツールを活用して、積極的にアプローチしていきたいと思っています。今は国内だけにとどまっていますが、ゆくゆくはグローバルを視野に入れて社員約10万人に及ぶグループ全体に展開することを前提に活動しています。

リーダーとしての私の主な役割は、さまざまな議論をするための草案を準備し、ディスカッションのファシリテーターを務めること。終了後にto doをまとめて議論の内容を整理したり、施策を進める上でレポート先(上長や部門長)と認識のズレがないかを確認したりすることも大事な任務です。

チームで議論する時に私が意識しているのは、「目的」と「手段」が逆にならないようにすることです。ローコードツールは、簡単にいろんなシステムを作ることはできますが、難易度が高いものはやはりコストをかけてでもしっかり開発した方が、結果的に運用や保守が楽、というケースも少なくありません。Power Platformを使うことが目的なのではなく、本来めざすべきは業務の効率化なので、場合によっては「このケースはイチから開発した方がいいですよ」と提案することも大切にしています。

エンドユーザーの声をもとにより良いシステムを。そんな想いでSIerから社内SEに

前職では、SIerとしてMicrosoft 365を活用した業務効率化支援に携わっていました。さまざまな業界のお客様を支援できることにやりがいを感じていた一方で、自分が手がけたシステムが実際に使われる中で、どのような反響があるのか、課題は何かといったエンドユーザーからのフィードバックをもとに、システムをどんどんブラッシュアップしていくサイクルを回したいという想いが芽生えたんです。

自社サービスを持つ事業会社のSEなら、それが叶うのではないか──そう考えた私は、転職を決意。そこで出会ったのが、ソニーグローバルソリューションズ(以下、SGS)でした。入社の決め手となったのは、Microsoft 365の知見を活かせることと、何よりもソニーグループというさまざまな事業を展開するグローバルな環境で働けるという期待感。社内SEの経験はなかったので不安もありましたが、逆に言えばこれまでとはまた違うスキルを身につけられると感じられたことでした。

入社後にまず取り組んだのは、既存のワークフローシステムをPower Platformに移行するプロジェクト。面接時に「Power Platformの案件に参加したい」と伝えていたので、希望が叶った形ですね。

入社して印象的だったのは、SGSは自由と責任のバランスが取れた社風であることと、「自分のキャリアは自分で築く」という考え方が浸透していること。入社前は外資系のような「自由」のイメージが強かったのですが、中に入ってみると自分の責任範囲をしっかりやり抜く日本企業らしい真面目さも併せ持っていると感じました。

また、上司との1on1の機会が豊富で、コロナ禍の時は週1、現在でも月1ペースで実施しています。その中で「3年後や5年後にどんなことがしたいのか」といった今後について話すことが多いので、自分のキャリアを主体的に捉え、努力しようと思えるのだと感じます。

キャリア形成に活かせる研修や制度も整っています。たとえば、データサイエンスのスキルを学ぶ研修やクラウド関連の資格取得などにも挑戦しました。ソニーIS(情報システム)独自の制度である「IS Career Track」活動の一環では、アメリカの大手ベンダー企業を現地訪問し、オフィスを見学したほか、新しいテクノロジーに触れて製品理解や知見を深める経験もしました。

このような取り組みを通じて、普段業務で関わりのないメンバーとの交流することができた点も自身にとっては新たな刺激になりました。こうした環境や制度があることは、SEや社会人としてキャリアアップをめざす上でとてもありがたいですね。

ソニーグループの幅広い事業領域・さまざまな課題に対し、最適なソリューションを

SGSで働く魅力は、ソニーグループの幅広い事業領域に携われるという点です。エレクトロニクス、ゲーム、音楽、映画、金融など、実に多様な事業会社に対して、情報システムという立場から横串を刺すように関わっていくことができます。

たとえば、金融系のグループ企業がMicrosoft 365を導入するにあたっては、金融庁のガイドラインに沿ってログを長期保存する必要があったため、専用の仕組みを構築しました。

また、Microsoft 365はグループ企業ごとにテナント(契約単位)が異なるので、企業間でチャットやファイル共有する場合、当社のテナントに引き込む必要があります。私はそうしたインフラ整備のプロジェクトにも参加して、さまざまなグループ会社の方たちと一緒に仕事ができることにやりがいを感じます。各社の課題は千差万別で「金融系の緻密な観点からはこう考えるのだな」「ゲームや音楽系はここがポイントなのか」と学びが多く、とてもおもしろいですね。

また、転職の理由にもなった「自分のつくったシステムに対して、エンドユーザーからフィードバックをもらいながら改善していきたい」という念願も叶いました。ソニーグループの社員たちからの意見や要望は想像以上に厳しく細やかだったのですが(笑)、より良いシステムをつくる上ではむしろありがたいことだと感じています。グループには10万人の社員がいますから、1つの作業を数時間短縮するだけでもその効果は莫大。そうした影響力の大きい仕事ができることも、モチベーションにつながっています。

さらに、MicrosoftやAmazonのサービスを利用するにあたり、ソニーグループという大企業ならではの恩恵も強く感じています。パートナー企業側にとってもソニーは大きな顧客ということもあり、20名程の専任チームを組んでサポートしてくれるので、困ったときは心強いですね。こうした恵まれた環境を活かし、さらなる業務効率化を進めたいと思います。

自分のキャリアは自分で築く──やりたいことや学ぶ意欲を後押ししてくれる環境がある

2020年に推進チームが発足した当初、社内ではPower Platformはほとんど使われていない状況でした。しかし、さまざま施策を進めてきた結果、今では社員の10~20%程に利用が広がってきています。まだまだ満足できる数字ではありませんが、ようやくチームが軌道に乗ってきた手応えを感じるので、今後は社内や国内のみならず、ソニーグループ全体、グローバル全体に活用者を増やしていきたいですね。

今後のキャリアの目標は、大きく分けて2つあります。1つは、将来的にグローバルの企業とのやり取りが増えることを考えて、英語力をさらに強化していくこと。そしてもう1つは、企画力やマネジメント力を高めていくことです。

というのも、Power Platform推進リーダーを任されるようになってから、活動内容を企画したりチーム運営を考えたりすることが、自分は結構得意なのかもしれない、と感じたから。単に要望に合わせて仕組みを考えてシステムをつくるだけでなく、メンバーが力を発揮できるように業務を割り振ったり、議論する前に土台となるものを用意したり──そうしたリーダーとしての能力を伸ばしていきたいと思っています。

理想とするのは、普段はある程度メンバーに任せて過度な干渉はせず、大事なポイントではしっかり声をかけてフォローできるリーダー。これまでの上長たちからも、「自分を信頼してくれている」と感じられてとても仕事がやりやすかったからです。リーダーとして業務の幅を広げ、グループ全体にインパクトを与えるような仕事をやってみたいですね。

SGSは自由と責任のバランスが取れた社風で、とても働きやすい環境だと感じます。社員の皆さんはロジカルで優秀な方が多く、たとえば社内規則に対してもきちんとした理由を論理的に説明できれば、柔軟に対応してもらえる雰囲気があります。

一方で、「自分のキャリアは自分で築く」という考え方が浸透している会社なので、与えられた仕事をただこなすだけでなく、グループへの貢献を考えて主体的に動くことが大事だと思っています。私が「Power Platformの仕事がしたい」と伝えて叶ったように、やりたいことや学ぶ意欲がある人を後押ししてくれる会社です。事業領域が幅広くスケールも大きいので、いろんな仕事にチャレンジしながらキャリアを築いていきたい、という方にぜひ入社してほしいですね。

※記載内容は2024年4月時点のものです

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