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Sony Global Solutions Inc.

ソニーグローバルソリューションズ株式会社

福岡から世界へ。システムでソニーの半導体領域を支える誇りと、育児との両立

前職では様々な業界向けERPパッケージ導入経験を担当。 「福岡で世界最先端/最大級のプロジェクト経験」ができることに惹かれ、 2002年にソニーグローバルソリューションズに転職。 現在はリーダーとして、半導体領域で使用されるシステムの保守及びエンハンス対応に従事。

青栁 さおり
2003年 経験者入社

国際色豊かな職場で、リーダーとして保守やエンハンスを担当

今、所属しているFactory Solution部 Manufacturing Solution課は、ソニーの半導体領域において、経理、経営管理や営業、生産などすべての業務領域でアプリケーションの導入を進めている部署です。新たなアプリケーションを作る際には、開発プロジェクトと保守の両方を担っています。

私自身は、現在複数のシステムについて保守とエンハンス(機能追加や性能向上)を担当しています。そのうち1つは、半導体製品の新規開発や改修時に使う評価基板に関して、在庫や技術者への貸し出しを管理するアプリケーションです。昨年度までは、新規プロジェクトとしてこの開発に携わっていました。

2つめは顧客関係管理(CRM)システムです。クラウド型のビジネスプラットフォーム「Salesforce」を使って、半導体の販売先へのサポートや、営業支援を実現しています。マーケティングや営業、カスタマーサポートが一体となって、多品種・多顧客をターゲットにした事業拡大を支えるためのものですね。近年、このシステムを使う部署が増えたことで、毎年エンハンスが舞い込んでいます。

これらの業務で、私はリーダーを任されています。保守業務では実際に手を動かすSGS大連(中国)のメンバーや、ソニーセミコンダクタソリューションズのITメンバー、ユーザー、そしてビジネス側のメンバーとチームを組んでリードする形です。

勤務している福岡オフィスは、とても国際色豊かな環境なんです。大連やインドのメンバーが赴任していて英語が飛び交っていますし、ユーザーもアメリカ、タイ、マレーシアと世界各地にいます。

そして、なんと言ってもアットホーム。福岡オフィスを拠点とする従業員は30人程度なので、それぞれの業務内容を把握しやすく、日ごろから助け合って進めていますね。職場の風通しは良く、定期的に従業員の家族向けのイベントも開いて交流を深めています。

地方にいながら世界最先端の仕事ができる。求人広告に惹かれSGSに転職

2003年にSGSに入社するまでの5、6年は、福岡の別の会社で働いていました。税理士事務所や一般企業に財務や人事などのパッケージソフトを導入する会社です。私は食品業や製造業などの企業向けに、そのパッケージでは対応できない部分についてアプリケーションを設計、開発して導入するようなSEをしていました。

そんなある日、SGSの求人広告が目に飛び込んできたんです。「ソニーが福岡で世界最先端のアプリケーションを作るので、社員を募集します」と。リモートワークの概念がほぼなかった当時、大きなプロジェクトに加わりたければ東京に行くしかなかったのですが、SGSなら福岡にいながら世界最先端の取り組みができるのかとワクワクして。前職の経験から自信もあったので、「やらなきゃ」と転職を決めました。

入社して最初に関わったのは、ソニーの半導体製造事業所向けの生産管理・SCMシステムでした。当時は、課題が発生してプログラムがリリースするまでをExcelで管理していて、割と人手をかけてやっていたんです。

そこで私は前職での経験を活かし、一連の作業をシステムで可視化するアプリケーションを開発しました。このシステムマネジメントツールは評判になり、当社全体で使えないかという話になって。東京で標準ツールを作ることになり、そのプロジェクトに私も参画しました。

ユーザー向けのアプリケーションしか作ってこなかった私にとって、内部向けのシステムマネジメントツールを手がけるのは、大きな挑戦でしたね。ソニーのシステムを管理するには、証跡を取るなど品質を保つためのルールに則って進めなければなりません。

ですから、会計監査用のSOX法を調べたり、ITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめた一連のガイドブック「ITIL」の資格を取得したりして、ソニーの品質に沿ったシステムマネジメントツールを構築するための知識を身につけました。

大変な作業ではありましたが、完成した後は「作業が楽になった」「品質が向上した」という声が聞こえてきて、とても励みになりました。

育休から復帰後、スクラムマスターとして数々のプロジェクトに挑戦

私は2度の育児休業を経て、第2子が小学校4年生になった時に育児短時間勤務からフル勤務に戻りました。認定スクラムマスターの資格を取得し、その後は予実管理アプリケーションの構築をはじめ、さまざまなプロジェクトを渡り歩いています。スクラムマスターとしての仕事は、私のキャリアの中でもチャレンジングな取り組みと言えますね。

まずは、研修を受けたり書籍を読んだりしてスクラムマスターの試験勉強に励み、無事合格しました。実際にスクラム開発という新しい手法を経験してみて、学びは多かったですね。ビジネス側とIT側が一体となってアプリケーションを開発することで、作業スピードが上がった上、コミュニケーションが増えて品質の向上にもつながったと思います。

中でも、スクラムマスターとして前述した評価基板管理アプリケーションの開発プロジェクトに携わった時には、大きなやりがいを感じました。

当初はコロナ禍で、大連の開発メンバーやオーダーしてくれたビジネス側と直接会えない中、パソコン上でチームを組んだんです。開発メンバーもビジネスメンバーも皆が初対面な上に、私以外は初めてのアジャイル開発というチャレンジでもありました。コミュニケーションツールで密にやりとりしてチームの雰囲気を盛り立てながら、ようやく稼働を迎えました。

その後も、要件を適切にアプリケーションに反映できてトラブルもなく、ビジネス側が「最高のものができた」と高く評価してくれたのは本当にうれしかったですね。

理想的なスクラムチームとは、スクラムマスターがいなくても成り立つものだと言われています。なので私は、足りないところを補ったり複雑な問題を整理したりと、陰で支えてチームが自律的に動くように努めていました。

SGSで働く魅力と言えば、やはりソニーのビジネスをITで支えているという点だと思います。自分の担当する業務の進行が滞れば、対外的な報告にも影響が出る。非常に大きな責任を託されているんだなと、あらためて感じます。

グローバルな環境で勤務できることも、モチベーションにつながっています。私自身、福岡を拠点としながらもさまざまな国籍のメンバーを通じて豊かな発想や文化に触れ、視野が広がったと実感しています。

短時間勤務でも、やりたい仕事を諦めない。気軽に相談できるのがSGSの社風

私のキャリアを振り返る上で欠かせないのは、育児です。私は1年間の育児休業を2度取得し、復帰後は育児短時間勤務制度を利用しながら業務の幅を広げてきました。

短時間勤務でも、やりたい仕事を諦めたくありません。上長は私にアプリケーションの保守のチームリーダーを任せた上で、別の人をサブリーダーに配置するなど柔軟に対応してくれました。保守は定常的な業務なので、勤務時間をコントロールしやすいんです。また、子どもが体調を崩した場合には急遽リモートワークに変えることも可能なので、安心して働くことができました。

自分なりに工夫していることもあります。子育てを始めてから、タイムマネジメントを徹底するようになりましたね。情報・日程管理ツールにはすべての作業予定を入力して進捗を常に把握し、負荷が重かったり、逆に余裕が生まれたりしたら、上長に伝えています。こうして気軽に相談できるのは、SGSの社風ではないでしょうか。

今後のキャリアとしては、半導体以外の領域にもチャレンジしてみたいですね。ソニーの事業は多種多様なので、それぞれの分野でITがどのように活用されているのか、関心があります。

一方で、スクラムマスターとしての役割をさらに極めていきたいという想いもあります。アジャイルで大規模開発をするLeSS「大規模スクラム」の資格も取ったので、実践に活かしていきたいです。さらに、10チームほどを同時に走らせるといった複雑なマネジメントにも挑戦し、メンバーのサポートやコミュニケーションをより上手に進められたらと考えています。

SGSへの入社を考えている人に、伝えたいことがあります。当社はグローバルな会社なので仕事の選択肢が多く、話し合いながらやりたいことに挑戦できる環境です。

そして、リモートワークが浸透しているので、福岡オフィスの従業員が東京の本社オフィスとの壁を感じることはありません。プロジェクトメンバーの中で、私が福岡にいることを知らないメンバーもいるのでは、と思うほどです。福岡で暮らしたい人にとって、東京の人たちと同じように働けるのは魅力的ですよね。ぜひこの環境に飛び込んで、自分の可能性を広げてください。

※記載内容は2024年9月時点のものです

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