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Sony Global Solutions Inc.

ソニーグローバルソリューションズ株式会社

コンサルから事業会社へ。インドの熱気の中で挑む、技術と組織の可視化

ITコンサル企業にて顧客企業のデータガバナンス支援等に従事。その後、よりビジネスに近い場所でクリティカルなデータを扱いたいという想いから転職を決意。多様な文化背景を持つ人々と働くグローバルな環境への憧れもあり、入社1年でインドへ赴任。現在は、現地組織の枠を超えたコラボレーション促進に従事。

阿南 哲也
2023年 経験者入社

インド・バンガロールで挑む、組織と技術の架け橋づくり

▲CDO訪印時のタウンホールミーティング実施時。こういった会議の司会進行も赴任者が担当します

現在、私はインドのバンガロールにあるSony India Software Centre(以下、SISC)に出向し、Business and Technology Development Officeという部署に所属しています。ここは、ソニーグループのGlobal Capability Centerとして、情報システム、セキュリティ、AI活用、組み込みソフトウェアなど、多岐にわたる技術サービスを提供している拠点です。

私が担っている主なミッションは、SISC内の部門を超えたコラボレーションの促進です。SISCには高度な技術を持つエンジニアが多数在籍していますが、専門分野ごとに組織が縦割りになっており、隣の部署がどんなスキルを持っているのかが見えにくいという課題がありました。

そこで着手したのが、スキルの可視化です。各部門が保有する技術やリソースを定義し、レポートとしてまとめることで、SISCが組織全体としてどのような能力を持っているのかを初めて明らかにしました。これにより、部門間での人材交流や技術連携のきっかけを作ることができました。

また、技術イベントの企画推進も重要な役割です。たとえば、生成AIに関する知識の底上げを図るGen AI Day in Indiaの開催や、コロナ禍で中断していた社内技術展の復活などに携わっています。インドのエンジニアたちは、新しい技術に対する知的好奇心が非常に旺盛です。彼らの試してみたいという熱意に、グループ内の活用事例などの外部情報をインプットすることで、新たなイノベーションの種を育てています。

さらに、日本から訪れるSGSやソニーグループの役員など、来訪対応をはじめとする、経営層に近い距離での業務も担当しています。経営層が発する言葉の一つひとつには、短期的な課題解決と中長期的な人材育成など、複数の意図が込められています。そうした行間にある真意を汲み取り、現地のメンバーが意欲的に動けるような伝え方に変換して橋渡しすることも、私の重要な役割だと感じています。

おもしろいデータと当事者意識を求めて。入社1年での海外赴任

▲社内のビジネスミート(リーダーメッセージおよび表彰式兼社員旅行のようなイベント)への参加。左の二名もSGSからの赴任者で、さまざまな会社の仕組みなどを教えていただいており、日頃より本当にお世話になっています!

SGSに入社する前は、ITベンダーやデータ分析に強みを持つコンサルティング企業でキャリアを積んできました。そこでは自動車や金融業界の基幹システム構想策定、データガバナンス支援などに従事してきましたが、コンサルタントという立場上、どうしても顧客企業のデータの核心部分や、ビジネスの最もおもしろい部分には触れられないもどかしさを感じていました。

もっとビジネスに近い場所で、クリティカルなデータを扱いたい。そう考えた時、多様な事業を展開し、世界中に膨大なデータを持つソニーグループは非常に魅力的に映りました。また、英語を使って多様な文化背景を持つ人々と働くグローバルな環境への憧れもあり、事業会社であるSGSへの転職を決意しました。

入社後はStrategy部門に配属され、全社的なアーキテクチャ検討などに携わっていましたが、転機は早くも訪れました。入社当初から上司との面談で、将来はインドに行ってみたいと希望を伝えていたところ、想像以上に早く、入社1年でそのチャンスをいただいたのです。

これには驚きました。中途入社で、まだ社歴も浅い私に対し、会社がこれほど柔軟に機会を提供してくれるとは思っていなかったからです。SGSには自律的なキャリア形成を推奨する風土がありますが、実際に手を挙げた社員の背中をここまでスピーディーに押してくれる環境であることは、入社して感じたうれしいギャップでした。

インド行きが決まった際、迷いはありませんでした。学生時代に開発途上国の農村研究をしていた経験もあり、生活環境への懸念よりも、未知の環境で挑戦できるワクワク感の方が勝っていました。こうして、私のインドでのキャリアがスタートしました。

文化へのリスペクトが、信頼関係の土台になる

▲SISCマネジメントメンバーたちとの打ち合わせ風景。物事に前向きでサポーティブな方が多い会社です。私の職種の都合上自分よりもシニアなメンバーに囲まれます。私のつたない英語も辛抱強く聞いてくれます

実際にインドで業務を始めてみると、日本との文化や仕事の進め方の違いに直面することもありました。たとえば、スケジュールの感覚です。報告を受けた進捗と、私が想定する実際の進捗が異なる場合があります。

その背景にあるのは、仕事の優先順位に対する判断基準の違いです。彼らにとっては、単に期限が決まっていること以上に、リマインドの回数や直接話しかけられる頻度が、その仕事の重要度を測るバロメーターになることが多いのです。その特性に気づいてからは、単に期限を切るだけでなく、頻繁に声をかけ合い、熱量を持って「なぜこれが重要なのか」を伝え続ける対話型のコミュニケーションを心がけるようになりました。

ここで活きたのが、前職までのコンサルティング経験です。データガバナンスの整備など、多くの関係者を巻き込みながらプロジェクトを推進してきた経験から、物事は計画通りには進まないものだという前提でどっしりと構える耐性がついていました。想定外のことが起きても動じず、どうすれば彼らが動きやすくなるかを考える。その姿勢は、インドの地でも大いに役立っています。

また、現地で信頼関係を築くためには、業務外のコミュニケーションも非常に重要です。インドでは文化や風習に基づいたイベントが多く開催されます。私はそうした場に積極的に参加し、現地のメンバーと同じ時間を共有するようにしています。

彼らの文化に敬意を払い、同じ目線で心から楽しむ。その姿勢を見せることは、どんなに論理的な説明よりも雄弁に信頼を醸成します。文化へのリスペクトを行動で示すことの積み重ねが、仕事上の困難を乗り越えるチームワークにつながっていると実感しています。

感謝を胸に、グループ全体の進化に貢献する

SGSで仕事をする上で、私が最も大切にしている価値観は感謝です。私が担う戦略や企画の業務は、現場で開発を行うエンジニアや、生活を支えてくれるスタッフなど、多くの仲間に働きかけ、その力を借りることで初めて成り立ちます。

一人では決して仕事は完結しません。周囲の協力があってこそ成果が出せるという感謝の気持ちを持ち続けることが、多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働する上で最も大切にしている価値観です。自分の時間を割いて協力してくれているという事実に誠実に向き合うこと。それが、国籍や文化を問わず、信頼を得るための基本だと考えています。

SGSは、自ら手を挙げればチャンスをつかめる会社です。しかし、それはやりたいことだけをやればいいという意味ではありません。与えられた役割に対して誠実に成果を出し、周囲との信頼関係を築いた上で、自らの意志を発信する。この両輪が回ってこそ、本当の意味での自律的なキャリアが実現できるのだと思います。

今後は、SISCでの取り組みを、ソニーグループ全体のイノベーションを加速させる先行事例にしていきたいと考えています。インドという変化の激しい環境で、最新技術や新しい組織運営の形を実践し、そこで得た知見やノウハウを日本の本社や他拠点に還元していく。そうすることで、グループ全体の進化に貢献していきたいです。

SGSへの転職を考えている方、とくにグローバルな舞台に挑戦したい方には、トラブルも含めて楽しめる心を持ってきてほしいと思います。世界に出れば、予期せぬ出来事の連続です。それをストレスと感じるのではなく、話のネタができたとおもしろがるくらいの余裕を持って、多様な文化や未知との遭遇を楽しんでください。その先には、他では味わえない刺激的で充実したキャリアが待っているはずです。

※記載内容は2025年12月時点のものです

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